三体における環世界の次元性(階層性)とは、身体発達に対応した空間構造の次元性に重畳して、自我発達に対応するのは登場人物の階層性である。
幼児期は直接的関係性の登場人物が主で、学童期には会うことのある間接的な登場人物が存在感を高める。
親戚や、お友達の家族などは、会うことはあるけど、直接的日常的に触れる親やお友達とは、一段間接性がみられる。
青少年期の中高生では、近所の知らない住人たちや、他校の生徒など、より間接性が高くなったあまり会わない知らない人の存在が環世界に増える。
そうやって間接的階層が増え、大学生などでは会ったことも無い間接的階層の深い人たちで成り立つ身の周りのコミュニティがあることの実感がわく様になる。
同様に成年期以降もそれが拡大し、知らない人で成り立っているコミュニティの範囲が、自治体→国→世界へと拡張される。
一般的には、社会とその構成員としての人間、とは全体の一部として客体的に捉えられるが、主体的な意味での社会とは、前述のように環世界における登場人物の階層性として、内発的な階層性として出現し、社会とよばれて成り立ってくる。
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