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  • 執筆者の写真Ricardo Tommy

無意識の場所

胎児の器官発達は触覚、聴覚、視覚の順に発達。 触覚は胎芽期から機能、聴覚は胎児期初期から機能、そして視覚は誕生以後機能する。 時空感覚先手の器官発達は人間が転倒して世に現れている事を射影しているよう。 そして胎児は逆さになって産まれ出でる。

自我という構造の中から意識が観る世界は極彩色豊かで生命溢れ情感豊かな様相を示すと同時に、全く違う相対的な構造を持ち得る。 それは世界と自我、世界と身体が相対構造としてもっとダイナミックに接続されている。 それは世界の現象に限らず、世界を世界たらしめている空間性と時間性自体ですら。 その時の自己の視座とはどこか? 自我の遥かなる奥から自我と世界全体を貫く意識の芽はどこに居るのか? 世界と身体の境界に自我意識が踊るなら、自我の舞台たる無意識は両方向にあるべきだろう。 身体の内部も自我意識の無意識層であるし、世界の奥も自我意識の無意識層ととれる。 意識-無意識のピラミッドは先端を交差させた双対構造の方が自然に思える。 他者性は、時空性を二重にしてより強固な世界観および身体観を形作る。 胎児は生まれ出でたその瞬間から他者の視線に晒される。 その時点から胎児にとっての世界観、身体観の二段階目の構築/発達が始まる。

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